スイセン (narcissus)  別名:水仙
ヒガンバナ科
原産地は主にスペイン、ポルトガルから地中海沿岸地域、アフリカ北部で、原種は30種類ほど知られている。また、園芸用に品種改良されたものが広く栽培されている
有毒植物で毒成分はリコリンなど。全草が有毒だが、鱗茎に特に毒成分が多い。スイセンの致死量は10gである。
葉身は、若干厚みがあり扁平で細長く、つや消しのような表面をしている。
草丈は、品種・環境によるが15〜50cm程度である。
茎は、黒い外皮に包まれた鱗茎の内部にある。そのため切断しない限り人の目に触れる事はない。
開花時期(12〜4月)は冬から春にかけて。葉の間からつぼみをつけた花茎が伸び、伸びきるとつぼみが横向きになり成熟すると、つぼみを覆っていた包を破って花が開く。

スイセン
花壇にて他の植物と共生しているスイセン
('08.3.29撮影)
典型的なスイセンの花の場合、雌蕊(シズイ)は1本、雄蕊(ユウズイ)は6本。6枚に分かれた花びらと、中心に筒状の花びらを持つが、6枚に分かれている花びらのうち、外側3枚は萼(ガク)であり、内側3枚のみが花弁である。二つをあわせて花被片(カヒヘン)と呼ぶ。一方、中心にある筒状の部分は副花冠(フクカカン)という。

スイセン
美しい花を咲かせ楽しませてくれる

花被片・副花冠の形状と花の着き方により、品種を区分する。
種類にはニホンスイセン・ラッパスイセン・キズイセンetc.がある
開花12〜4月 果実は実らない

スイセン・アップ
一輪をアップ撮影

スイセン・マクロ撮影
横よりのスーパーマクロ撮影
('08.3.29撮影)

スイセン・スーパーマクロ撮影

白花スイセン・マクロ撮影
斜め横からのマクロ撮影

白花スイセン正面からのマクロ撮影
正面のスーパーマクロ撮影

白花スイセン・スーパーマクロ撮影
白花のスーパーマクロ写真

イトスイセン
黄色イトスイセン('08.4.2)
春風に揺れる可愛いラッパイトスイセン
黄花イトスイセン
黄色イトスイセンUP
白と黄色のスイセンUP
スイセンも交配により種類は多種
黄色ラッパスイセン
仲良く咲き乱れる
黄色ラッパスイセンUP
少し拡大
横からの黄色ラッパスイセン横より撮す
白と黄色のコンストラクトも美しい
白と黄色のラッパスイセン
白と黄色のコンストラクト 白と黄色のコンストラクトUPスパーマクロ撮影
白と黄色のコンストラクト 白と橙色のコンストラクト珍しい品種 正面よりUP正面下より
蕾と共に
蕾と共に
少し下より撮影 少し下よりスーパーマクロ撮影
黄色八重のスイセン 黄色八重のスイセン2 黄色八重のスイセンスーパーマクロ
珍種の八重咲き・色違いのスイセン
テレマクロ撮影('08.4.2)
黄色八重のスイセン・一輪UP
一輪スーパーマクロ撮影
ラッパ状に飛び出している箇所が八重咲き
('08.4.2)
白花イトスイセン
後ろからの撮影
花の縦断

柄の縦断

子房の断面
柱頭 スイセンの内部構造を撮影・解説
普段は美しい花の外観を見て楽しむが、今回は地上部の花&茎についてスパーマクロ撮影を取り込みながら、その組織・仕組みを見てみよう。
(植物解剖図鑑参照)
子房の断面52


スミレ (Viola tricolor var. hortensis)  別名:サンシキスミレ(三色菫)
スミレ科
スミレ属パンジー&Viola(ビオラ)

和名:サンシキスミレ(三色菫)
花期:秋〜春
花の色は,青,紫,赤,ピンク,黄,橙色,肉色と豊富で,春の花壇を彩る代表的な花。和名はサンシキスミレ(三色菫)です。姿形が似ていてより小さいのはビオラです。
  原産地はヨーロッパまたはアジア西部原産。 19世紀以降欧米各国で改良が進んでいる。日本へは江戸時代に渡来した。

パンジー1
パンジー(三色菫)の鉢植え('08.4.2)

パンジー2
雨上がりのパンジーUP('08.4.2)

パンジー3
色とりどりのパンジーの花

パンジー4
見事な赤色・スーパーマクロ撮影

パンジー5

パンジー6

パンジー7

パンジー8
種々様々な斑入りパンジー

パンジー9
濃い黄色も鮮やか
花経は約6cm
ビオラ2
ビオラの鉢植え('08.4.2)
ビオラ1
小花のビオラ(スミレの一種)
花経は約3.5cm
ビオラ3
ビオラを角度を変えての撮影

ビオラ4
ビオラ数輪をマクロ撮影

イワスミレ1
イワヒバの中で可憐に開花したイワスミレ
イワスミレ2一輪UP
イワスミレ一輪マクロ撮影('08.4.2)
花経は約2cm
黄色いパンジー
マクロ撮影('08.4.25)
掲載のWide写真はDIGITAL Full Hi-Vision Cameraで撮影
黄色いパンジー2
テレマクロ撮影
観賞用に改良された花色は多種多様

青紫色パンジー('08.4.25)

赤紫パンジー('08.4.25)
青色パンジー('08.4.25)
ニオイスミレ(匂い菫)
ニオイスミレ(スイートバイオレット)
学名Viola odorata 和名ニオイスミレ 英名sweet violet スミレ科スミレ属
耐寒性常緑宿根草で匍匐性、多年草
原産地欧州、北アフリカ、西アジア
花は晩秋からぼちぼち咲くが、満開は3月〜4月 、おとなしい花姿。結構多花性、びっしりかたまって花が付く。 
ウラシマソウと共生 特徴:芳香のある可憐な濃紫色の花が早春に次々と咲く。バイオレットといえばこの植物のことで、香料用としても栽培される。矮性で、ランナーの先端に芽を出しながら這うようにして広がる。
花色は、紫の他に桃や白もある。サラダにしたり、ワインに入れて香りを楽しむこともできる。
匂い菫1
一般的は花色
匂い菫2 匂い菫3
スズラン(鈴蘭)
ユリ科(スズラン科)スズラン属
学名Convallaria keiskei ( Convallaria : スズラン属)
多年草。君影草(別名:きみかげそう)
本州中部以北、東北、北海道の高地に多く自生する多年草。北海道を代表する花として知られる。地下茎は横に這い、地上に茎を伸ばす。葉鞘の筒が直立し、その先端から楕円形の葉が2枚くらい展開する。葉は緑色で柔らかく、わずかに粉を吹く。春から初夏にかけて芳香のある鈴のような白い花を複数個、葉の下側に隠れるようにつける。花は壺状に丸まって下を向き、花の名もこれを鈴を下げたものと見立てたもの
スズランの群生 開花時期は、4月20日頃〜5月15日頃
強心配糖体のコンバラトキシンなどを含む有毒植物。有毒物質は全草に持つが、特に花や根に多く含まれる。摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの中毒症状を起こし、重症の場合は死に至る。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすこと
スズラン スズラン花/一枝アップ
スズランの一枝アップ撮影
スズラン
開花始める
自宅鉢植えで今年も芽を出し開花始まる
('08.4.18)
開花始めるアップ('08.4.18)
左記写真アップ 花穂(出穂)アップ撮影
見事に開花見事に開花
スズラン結実
珍しく1本の個体に結実('09.6.7)
スズラン結実の縦断面
実の縦断面写真('08.7.2)
未熟故に種子は白色
スズラン10色づいた結実果('08.8.22)
見事に色づき完熟する
スズラン11 スズラン種子
完熟した実から取りだした種子('08.8.25)
種子を切断すると茶褐色の胚と白色の胚乳が確認できた

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