○アゲハ
あげはちょう【揚羽蝶・鳳蝶】
アゲハチョウ科のチョウの総称。また、特に同科のナミアゲハの通称。翅は緑黄地に黒条・黒斑があり、開張8〜12センチメ-トル。
幼虫は柑橘類の害虫。【参照】標準原色図鑑全集「蝶・蛾」(保育社)、その他を参照・参考
きあげは【キアゲハ・黄揚羽】
・アゲハチョウ科のチョウ。アゲハチョウによく似るが、翅の基部は黒色。1年に3〜4回発生。雌は草地を草花の密を求めて飛び、
雄は山頂の草原に集まる習性がある。
・幼虫は緑と黒の横縞があり、黒色部には各節に赤点がある。ニンジン・セリ・ミツバ・パセリ・など、
その他サンショウetc.のミカン科の葉を食害する。
・寒冷地(北海道等)では年2回(春型5〜6月、夏型7〜8月)発生温暖地(九州等)では年3〜4回発生。
しかし時には、短期あるいは長期にわたる休眠をする蛹がある。
雌雄の区別 = 春型は雌雄殆ど差がないが、夏型は雌の羽根の地色は汚黄色(雄は鮮黄色)で強く黒いリン粉が広がる。
以下は、2003(H15)年8〜9月及び2009H21)年8月〜9月自宅における一連の記録写真
以下は2003.8〜9の記録 |
![]() 同じ場所で角度を変えて撮影。食べることを止めてサナギへの準備をしているようであった。 写真右:自宅に持ち帰り、箱に入れるとパセリの葉を食べなく、ウロウロして近くの木に登る。いよいよサナギへの変態か?(9月1日.16:00撮す) |
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![]() 近くの木にサナギとなる。(9月2日.15:00) 体色は鮮やかな緑色を呈していた。 |
![]() サナギの体色は、少し褐色に帯び始める。 (9月3日.12:00) |
![]() サナギは、このように変色(9月12日.6:30) |
![]() 9月12日.6:55〜7:20の朝食の間にふ化する。故に、ふ化の状態を記録できず。残念! |
![]() 幼蝶になり、淡色が徐々に濃くなる。下には、サナギの抜け殻を見る(9/12. 7:22) |
![]() 羽をばたつかせ、飛び立つ準備か? (9/12. 7:30撮影) 触角・羽根や足も動かす。力強く成蝶に育っていく。 |
![]() 9/12. 7:40の状態 |
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![]() 8:00,サナギの抜け殻 |
![]() 行動が活発になる(9/12. 9:00) |
![]() 成蝶となって、自然界に飛び立つ直前 (9/12、9:30現在) 短い命を大自然の中で生きて活動し、子孫を残してくれることを祈る。 |
![]() 左図の写真をgif化して、透明に加工する。 開張10センチメ-トルの大型キアゲハの誕生 |
![]() 花に止まったアサギマダラをパチリ |
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キアゲハの観察結果 |
ここからは2009(H21)年の記録 キアゲハの蛹化、羽化の様子 ![]() |
![]() アゲハの夏型♀ キアゲハと比較する意味で掲載 |
![]() アゲハの春型♂ キアゲハと比較 |
![]() キアゲハの夏型♀ |
![]() キアゲハの春型♂ |
![]() 今年もパセリに宿るキアゲハ('09.8.8) 終齢幼虫は緑と黄色の横縞模様を持ち小さな赤点をちりばめて美しい。 |
![]() 五齢幼虫の頭部から撮す |
![]() 刺激を与えると橙色の肉角を出し口から黒色の液体を出す |
![]() 幼虫の糞 蛹になったので片付けていると糞を見つける 水に浸かっていたこともあり意外と大きい |
![]() 鉢植えキンカン置きに2個のキアゲハ蛹('09.8.11/5:30) |
キアゲハの幼虫・変態→蛹化→脱皮・羽化→成蝶の過程は、
キアゲハ誕生記録はこちらへ! |
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ここより2009年の2匹のキアゲハを追っかけての記録 2匹の幼虫には約2日の時間差があるようだ |
脱皮・変態・蛹化・羽化etc.の変化記録を可能な限り日時を追った記載 | |
1匹目の記録![]() もう一匹の五齢幼虫 同じく逃避して日陰の枯れ木に移動していた('09.8.8/12:00) 2匹の五齢幼虫が伴に暑さを嫌い日陰を選んだことについて大きな発見 |
![]() 前写真の暑さから逃げ日陰に移っていた幼虫 枯れ木から隣のキンカンの木に移動し止まる('09.8.8/16:00)…蛹に変態する準備かな? |
![]() キアゲハ五齢幼虫(終齢幼虫)蛹化('09.8.9/8:00) |
![]() 蛹化マクロ撮影 固定の白糸を確認 |
![]() 蛹化(横から撮る'09.8.10/6:00) 9日の夕刻には時々頭を左右に振るしぐさがあったが、19時現在では変化なし。 |
![]() 蛹の変色(背側より'09.8.10/13:00) 少し淡茶色になる |
![]() 濃緑色に変色(HI-VISION Panasonic HDC-SD9Camera撮影のため体色が異なる) |
![]() 背側が黄色み帯びる('09.8.12/6:00) |
![]() 蛹になって7日目の背側('09.8.16/8:00) |
![]() 7日目の蛹を下方横から撮る |
![]() 蛹化10日目に緑色が黒緑色に変化 ('09.8.19/14:00) 早朝は少し黒ずんでいたが次第に黒色が濃くなってくる |
![]() 日の出前の5:40頃から羽化始まる ('09.8.20快晴/5:50) 蛹化して11日目の羽化 5:50〜8:30の成蝶(♀)として飛び立つまでの記録を時間を追ってアップする |
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![]() 3.5cmの蛹から羽化して11cmの成蝶に |
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![]() 8:30に飛び立った後の抜け殻(蛹) |
2匹目の記録![]() 気温上昇のためカップの取っ手に逃避('09.8.8/12:00) |
![]() 前写真の五齢幼虫 日陰に逃避していたが夕刻になり元のパセリに戻る奇妙な行動を取る('09.8.8/16:00) 暑さに弱いのか2匹の五齢幼虫は奇妙な行動を取ることが判る。 |
![]() キンカンの木に止まり固着('09.8.10/6:30) 9日の午後パセリから離れ何処かへ? 夕刻に見つかったが路面をウロウロ、急いでパセリに戻す。 10日の朝見ると写真のように蛹化 |
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![]() 淡い黄緑色に蛹化(HI-VISION Panasonic HDC-SD9Camera撮影のため体色が異なる) こんなに早く蛹化するとは思わなかったが? |
![]() 腹側がネズミ色に変化('09.8.12/6:00) 動画ビデオはMyGalleryWeb公開中ですから覗いて下さい |
![]() 6日目 やや茶色系統が増したかな? |
![]() 腹側が黒みを帯び羽化直前('09.8.20/6:00) |
この後直ぐに羽化が始まり、頭部が縦に割れたかと思う間もなく数秒で羽化終える |
![]() 縮れた羽根を小刻みに振るわせ大きく伸びていく |
![]() 神秘的な羽化→成蝶を眼前で |
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![]() 大きさ・形は外見上成蝶と変わらない |
![]() 体色は徐々に変わっていく |
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![]() 羽根の内側 キアゲハ独特の色彩と文様 |
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Digital Camera と HI-VISION VideoCameraを使ったため,ある程度の差が出る。 |
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![]() 腹側から撮った珍しい一コマ |
![]() 首筋当たりの黒褐色の毛も確認出来る |
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![]() キンカンの木からナンテンの木へ('09.8.21/7:43) 撮影でカメラを接近したため驚いて3メートル横のナンテンの木まで飛ぶ。 その後、8:15には大空へ舞い上がる。鳥類に食われないで生涯を送ることを祈る。 |
![]() 羽化し飛び立った跡の抜け殻 羽化の一番最初の変化 |
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2匹が羽化したときの気象等の条件 1回目(2009.8.20)=快晴 日の出 5:40 照明灯の投光ない。8:30に飛び立つ。 2回目(2009.8.21)=曇り 日の出 5:40 照明灯の投光(蛍光灯60W)するが5:40に消灯。6:05頃から雲間より薄日射す。 7:42に接近撮影により驚き数m先まで飛び止まり、8:15に大空へ旅立つ。 ビデオ写真はMyGalleryWeb公開にAccessしてご覧下さい。 |
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