○キヌガサタケとは?

スッポンタケ科
キヌガサタケ属

幼菌は卵形、白色、径3〜5cm、基部に太い根状菌糸束を付ける。

成熟すると高さ15〜18cm、早朝に裂開をはじめ、2〜3時間で伸長が終える。

マントを覆ったキヌガサ
6〜7上旬の梅雨期に群生、自宅・畑の竹藪・ミョウガ・果樹の下等に60本近く生える。昼前には萎縮して倒れてしまう。
群生しかけたのは6年前よりで毎年増え続ける

先端にある悪臭のあるグレバをマントに付けないように洗い流し、中華風のスープに入れるとしゃりしゃりした独特の歯触りが楽しめ味がる。

キヌガサタケ 成長の様子

袋を破る マントを伸ばす 成長

キヌガサタケの成長
6時前より袋を破り伸びてきた 

柄の伸びが止まる
柄の伸びが止まり、菌網(マント)がグングン下がり続ける

マントさらに広がる
菌網(マント)が、さらに下がり広がる

キヌガサダケ6
畑の至る箇所に芽吹く(2010.6.19午後)
キヌガサダケ7
頭部とマントのマクロ撮影
キヌガサダケ8
閉じ始めたマント('10.6.19午後)
キヌガサダケ9
マントのスーパーマクロ撮影('10.6.19)
キヌガサダケ10
茎を切断して写す(2010.6.19午後)

畑のミョウガ・竹藪・果樹の下などの至る所で繁茂
キヌガサダケ11
切断キヌガサタケ
kinu12
今季も6/18頃から広範囲で生長開花始める
kinu13
周囲が明るくなったころに開花
始める
kinu14
10時頃ではマントも閉じて・・
(左記写真の頭部Up)
キヌガサダケ15
早朝・マントが開いているときは純白
キヌガサダケ16
マントは閉じると次第に茶色を帯びてくる
キヌガサダケ17
携帯電話Cameraで、今一つ
kinugasadake'14
畑の果樹の下全体に分布し発芽
(2004.6.29)
   

季節外れのキヌガサタケ


11月3日.11:00撮影
6〜7月の気候(気温・湿度)に似た天候になり、急遽地上に顔を出した為、未熟でひ弱なキヌガサタケが十数本頭を上げる。
マントの成長が無く、倒れかかったキヌガサ
左の乳白色のものはキヌガサの頭、明日発芽か?


マントを少しのばし折れてしまう
ゴルフボールと比較する

発芽間近
殻を破り白色の幼菌が顔を出す
発芽は間近?

成長・途中で止まる
先端のグレバと白色の基部で成長が止まる
発芽はしたが、やはり梅雨時の気候とは異なり成長が途中で止まり、未成熟なキノコ

畑の果樹の下(石ころと枯れ葉)で卵形・乳白色の幼菌が、アチコチに頭を上げる。

周辺にはミョウガがあるが、今は枯れて姿なし。

気象異変の珍現象だろう!

11/4より冷え込みが加わり発芽途中で伸長を停止するキヌガサタケが増える。

11/27にも10本余り発芽伸長する。
正常な個体には発芽せず高さは18〜20†Bになるが、マントが途中まで伸びて止まる。
これも異常気象の現れか?

マント伸びず
見るからにか弱く!
緑の彼岸花と枯れ葉がマッチする


○ホウチャクソウ
ホウチャクソウ(宝鐸草)
ユリ科チゴユリ属の多年草
学名はDisporum sessile。
初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつける。
アジア大陸の東端(極東ロシア〜東南アジア)全域に見られ、日本全国に分布する。
雑木林などの樹間のひらけた場所に群生する。
花期:晩春(4月から6月中旬), 花は枝の先に1〜3個ついて垂れ下がる。花の後には直径1cmほどの実がなり黒紫色の液果となる。
果実は8〜10月に色づき、果実は球果で緑色から黒く熟す(熟すと黒くなる)
草丈は30〜60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれ先端に長さ2cmほどの花が1〜3ケ垂れ下がって咲く。
ホウチャクソウ3
見事に開花('08.4.26)
花被片は6枚(3枚の花びらと3枚のガク)で合着しないが、百合のようには開かないので筒状に見える(花被片が合着しない点で、よく似たアマドコロ属Polygonatum と見分けることができる)
花披片は筒状に集まって平開せず、長さ2.5〜3cm。白色で先端が少し緑色を帯びる。花の先端ほど緑色が濃い。地下茎を延ばして先端に翌年の株ができる擬似一年草。 
茎は高さ30〜60cm、上部で枝分かれする。葉は卵状楕円形で長さ5〜15cm、幅1.5〜4cm。

ホウチャクソウ2
角度を変えて撮す('08.4.26)

ホウチャクソウ1
自宅庭の日陰の湿地帯にて('08.4.26)

ホウチャクソウ/実1
小さな果球をつける('07.9.10)

ホウチャクソウ/実2
少し大きくなるが、1cm未満('07.9.30)

ホウチャクソウ/実3
実も熟し、黒みを帯びる('07.10.21)

黄色ホウチャクソウ1黄色ホウチャクソウ('08.4.30)

黄色ホウチャクソウ1
黄色ホウチャクソウUP('08.4.30)
セキショウ(石菖)
石菖(セキショウ)
ショウブ科ショウブ属(サトイモ科ショウブ属?)
小型の常緑多年草
学名:Acorus gramineus。
わが国の本州から四国・九州、東アジアに分布
葉は根茎の端から直立して叢生(そうせい)して、平らで長さ30cm〜50cm、幅6〜10cmの剣状で、中脈はなく、先は尖り光沢がある。線形で、斑入りの園芸品種がよく植栽されている。
開花期:3月〜5月、細長い穂状花序に黄緑色の目立たない花を咲かせる。葉の間から葉に似た花茎を出して、中間くらいから淡黄色の細長い肉穂花序(にくすいかじょ)をつける。
根茎は太くて堅くよく発達して横に這い裸出して、多くの節があり多数の丈夫なひげ根を地中におろすか、岩などにからみついて生長する。
芳香性がある根茎は、「石菖(せきしょう)」と呼ばれ、漢方では鎮静や鎮痛、健胃薬として利用。
和名:石菖(セキショウ), 生薬名:石菖(せきしょう)

細長い穂状花序に黄緑色の目立たない花
('08.4.30)
花穂(かすい)とほぼ同長の総苞(そうほう)があり、花穂には淡黄緑色の小花が密につきます。
果実は、緑色卵円形をしている。
秋に根茎を掘り取り、ひげ根を取り除いて水洗いして、10cmくらいの長さに切り、天日で乾燥する。
これを生薬(しょうやく)で、石菖といふ。
セキショウは、昔から頭をよくする薬草として知られていて、健忘症などによく効くとして用いられている。
漢方では鎮痛、抗真菌、鎮静、健胃薬として胃痛、腹痛、てんかん、リューマチ、瘍腫(シュヨウ)などに用いられている。
民間では、健胃、鎮痛、腹痛に1日量3〜6グラムを煎じて、1日3回に分けて服用することもある。
浴湯料:足腰の冷え、筋肉痛、関節痛、打ち身、ねんざに適量を布に煮出してから、浴槽に入れて入浴する。

セキショウの根
生薬名:石菖(せきしょう)として、漢方薬に使われている

個体の葉('08.3.2)

鉢植えの石菖('08.4.30)

花アップ('08.4.30)
掲載のWide写真はDIGITAL Full Hi-Vision Cameraで撮影

マクロ撮影

スーパーマクロ撮影

テレマクロ撮影('08.4.30)

角度を変えてマクロ撮影
花穂とほぼ同長の総苞があり、花穂には淡黄緑色の小花が密につ付いている

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