ワ タ
わた【綿・棉・草綿】
アオイ科の一年草または木本。数種の栽培種と多数の品種があり、古来最も広く栽培される重要な繊維作物。栽培の大部分を占める陸地棉は中米、長繊維のペルー棉・エジプト棉・海島棉は南米、短繊維のアジア棉はアジアのそれぞれ原産。日本には16世紀からアAジア棉の栽培が起ったが、今は作付がない。葉は、多くは浅く3〜5裂し、互生。花はアオイに似た底部が濃い黄色大輪。果実は熟すと開裂し、白毛に包まれた種子塊(綿花)を露出。種子から綿実油をとる。

ワタ cotton

  原産地はインド、メキシコ、ペルー。日本への導入は799年。
  形態:草丈は90〜120cm、茎の節より葉と2側芽をだし、発育枝と結果枝を生じる。
  茎は木質、緑色又は紅色で青木・赤木の別を生じる。
  葉は長い葉柄を持つ濶葉で3〜5裂する手のひら状
  花は葉と対生し結果枝上に付き総包で包まれる。
  がくは盃状、花冠は白・淡黄・黄・まれに赤色の5弁よりなる。
  子房は発達したBoolとなる。Bool は成熟乾燥すれば果皮が裂開して、内部の白い綿毛が露出する。
  種子は卵形で表面に短い密毛と長い綿毛がある。
  適地:高温を必要とし、生育期には相当の雨量がいるが、開花後は乾燥を必要とする。
  用途:ワタの長い繊維は紡績・紡糸原料に、短い繊維はふとん綿・脱脂綿・ニトロセルロースの原料になる。
  綿実に含まれる油脂は綿実油となり食用・石鹸原料に、油粕は飼料・肥料、茎は製紙原料と用途は広い。
以下は、2003(H15)年4〜11月(播種から収穫)、自宅における一連の記録写真
成長した1本の個体
4月に播種、8月には開花までに成長
開花状態
午前6時頃の開花状態

開花始め
午前7時頃の開花状態

9月1日の開花過程を記録
5:30 つぼみ開花開始
7:00 約半分開花
8:00 完全開花、花色は淡い黄色
花の直径は8cm
16:00 閉じ始める

完全開花
午前8時頃の完全開花の様子
花を側面より
開花状態を側面より見る
開花アップ
午前8時頃の開花状態
他品種の花
種の異なる花二輪

開花前後の比較
午前6時30分頃の比較

手前:昨日開花した花、花弁の先端より赤見を帯びてくる
奧方:今日開き始めた花、純白?

花、閉じる様子
昨日開花した花弁が閉じ始めている瞬間
花比較
咲き終えた花、今日咲いた花、がくに包まれた蕾を一同に視ることが出来る
果実
10/6の果実
緑色から薄紫色に変わる
果実アップ
がくも果実も生長
果実の大きさ:長さ4.5cm、直径3.0cm、
多くのワタの実
多数の果実を着ける。(1本の木に7個)
成熟した果実
10/25、すっかり濃紫褐色になった綿実
裂果始まる
10/28、果実が裂果を開始する
真っ白な綿花が飛び出す
裂果の初期段階
登頂よりの綿花と葉(10/29写す)
裂果後は、茎・葉共に濃褐色になり枯れてゆく
裂果の裏面
裂果始めた果実の裏面


見事に飛び出た綿花(11/10、12:00撮影)

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垂れ下がる綿花
垂れ下がった綿花の長さは15cm
(綿花の中で黒く見えるのが種子=綿実)
純白の綿花
一つの果実は、3〜5の袋に分かれて、綿花が出来る。
その一つの綿花を薄く広げると種が4〜8個含まれている
種子は白毛に包まれた黒褐色の卵形をしている(綿実は食用としての綿実油に)
種子アップ
一つを取り出した種(綿実)
卵形で、長経1.2cm、短径0.7cm
シュウメイギク(秋明菊)
シュウメイギク(秋明菊)
キンポウゲ科アネモネ属
学名:Anemone hupehensis var. japonica
別名:貴船菊(キブネギク)・ジャパニーズアネモネ ・牡丹キブネギク
草丈70cm 花期6〜10月
耐寒性多年草 原産地:中国・日本
秋明菊にも園芸種が多く、矮性のものや花色も豊富になってきた。
シュウメイギク1鉢植えシュウメイギク開花 シュウメイギク2('08.6.7)
シュウメイギク3 シュウメイギク4
葉はモミジに似ている
シュウメイギク5
蕾をアップ
貴船菊とも云われるように、可憐な花
シュウメイギク6
咲き終えた花・開花中の花を頭上より撮影
('08.6.7)
シュウメイギク7 シュウメイギク16実の形成
シュウメイギク16
実のマクロ撮影 ('08.6.28)
果実(穂)の部分を分解してスーパーマクロ撮影する
シュウメイギク17
開花後の果実(穂)/スーパーマクロ撮影('08.6.29)
シュウメイギク18
果実(穂)の中はふんわりした軟らかい綿上物質で埋まっている
表皮は軟らかい針状('08.6.29)
シュウメイギク19
2種の結実果('08.7.18)
シュウメイギク20
綿に包まれた種子/マクロ撮影('08.7.18)
シュウメイギク21
種子のスーパーマクロ撮影('08.7.18)
シュウメイギク22
果実(穂)の自然裂果('08.7.13)
シュウメイギク23
1つの果実(穂)アップ
シュウメイギク24
綿にくるまった種子をマクロ撮影('08.7.13)
シュウメイギク8
改良され花には形状も花色も多い
雌しべ・雄しべの付き方にも特色が現れる
シュウメイギク9 シュウメイギク10
頭上や横から撮す秋明キク花
シュウメイギク11 シュウメイギク12 シュウメイギク13
シュウメイギク14
カシワアジサイ(柏紫陽花)
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)
アジサイ科(ユキノシタ科)アジサイ属 
低木/冬期落葉 原産地:北アメリカ(南部)
学名Hydrangea quercifolia
名の由来の「カシワバアジサイ」は、葉は切れ込みがあり、葉の形が「カシワ」に似ているところから名がついた?。
花穂は円錐状長くて大きく、豪華に見え、普通のアジサイとはかなり姿が異なる。アジサイは日本原産ですが、本種は北米原産で故郷まで違います。
樹高:1.5〜2m 花序長:30cm
樹皮は冬に剥離する。「カシワ」に似ている切れ込みがある葉は、秋にはブロンズや深紅色、紫色に紅葉する。6〜7月、枝先にピラミッド状の大きな円錐花序をつけ、淡黄白色の花を多数咲かせる。花色は、しだいに赤みがかった色に変化する。
品種は八重咲と一重咲がある
丈夫で寒さに強い。乾燥させないように。花芽が初秋につくので、剪定は夏までに。
カシワアジサイ1
円錐状の花穂&形成中の花芽
カシワアジサイ2
一つの花序には未だ開花していない花もある
カシワアジサイ3
葉がカシワに似ているから「カシワバアジサイ」と呼ぶ人もある('08.6.7)
カシワアジサイ4 カシワアジサイ5
花穂の開花している部分をマクロ撮影
カシワアジサイ6
ピラミッド状の大きな円錐花序を突き上げ、青白色から淡黄白色の花を下から順に多数開花
カシワアジサイ7 カシワアジサイ8
ピラミッド状の円錐花序は頭が重く、横たわって開花するので支柱を作ってやらないと?
多種多彩な紫陽花は「四季の花14」及び「四季の花32」にもアップしていますから覗いて下さい
紫陽花9
カシワアジサイ
花穂が重く横に垂れ下がる('08.6.15)
紫陽花10
一部分アップ撮影
紫陽花11
装飾花の下には多くの真花が成長中('08.6.15)
ajisai_kasiwa14 紫陽花12
花穂は重く横から下向きに・・
紫陽花13
装飾花の下には真花が開花始める
ツボサンゴ(壺珊瑚)
ユキノシタ科ツボサンゴ属
北アメリカ原産の耐寒性宿根草
学名 Heuchera sanguinea
別名「ヒューケラ、ホイヘラ」
北アメリカ、メキシコ、ニューメキシコ、アリゾナ原産
4〜6月頃、濃いピンクのおもしろい壺形の花が咲く。
高温多湿にやや弱く、暖地よりも寒冷地に適した宿根草。日陰に強くマット状になる葉が繁り、開花は5〜9月頃、濃いピンクの珊瑚のような「壷形」の花が咲く。。花のように見えるのは萼で、本当の花は小さくあまり目立たない。葉が美しい品種もたくさんで回っており、葉色も緑葉だけでなく赤系もある。
ツボサンゴ1
鉢植え壺珊瑚('08.6.7)
ツボサンゴ2
葉の部分を拡大撮影
ツボサンゴ3 ツボサンゴ4
花に見えるのは(ガク)
ツボサンゴ5
珍しい濃いピンクの珊瑚のような「壷形」の花
ツボサンゴ6 ツボサンゴ7
所により、花状が少し異なるツボサンゴもある
ツボサンゴ8
ツボサンゴ9 ツボサンゴ10 ツボサンゴ11
ツボサンゴ12 ツボサンゴ13
これもツボサンゴ?
ツボサンゴ14
少しピントが甘く
ツボサンゴ15

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