サツマイモ (sweet potato)  別名:甘藷
       
サツマイモ栽培記録中の感染病
2006(平成18)年10月の収穫時に発病(紫紋羽病)を確認 その後も年々感染箇所を拡大
                            発生時期は8〜10月、最盛期は9月下旬から10月下旬頃
病名:紫紋羽病=
紫カビにより、茎が褐色に枯れ、根やイモは褐色〜黒紫色に腐敗してボロボロになり、そこに紫色のカビを生じ全てを腐らせる。連作障害の一つ

ヒルガオ科
50年以上栽培を続けてきた畑のサツマイモ畑に異常。
2007年から収穫時に腐っているのを発見、感染初期のイモでは表面に多くの土を着けているが、水洗いすると土は落ち表皮が黒紫色に侵されており、強く擦ると除去される。表皮の色も正常な個体と殆ど変わらない。しかし、感染が続くとあばたのような跡が残る。
この期間まではイモ自体も堅く何の変化も見られなく食も出来る。これ以上進行するとイモ自体は軟らかくなり腐っていく。
感染箇所は初年度は1畝(筋)の1メートルだったが、年と共に面積は拡大(3年目では4メートル四方)していく現状。
予防法法は・・?
9月上旬に掘れば未だカビの活動が初期のようだから早く収穫することも一策かな?

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病原菌(紫カビ)に感染した茎('09.10.28)

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感染し、掘り起こしたイモ

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感染初期の芋から腐敗している芋

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感染終期の芋は土が着き洗わないと除去できない

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左記写真部分アップ

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表皮の色も黒褐色に(黒紫色にも見える)

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中には腐ったイモも
  順次拡大すると・・

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侵された初期状態のイモの断面
表皮は変わっているが、中身は見た目では変わりなし
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感染部分を切断
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左記写真の箇所をアップ
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良く水洗いした状態は?
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感染初期の個体('09.10.28)
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正常に生育した健常な茎

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この箇所も来年には病原菌が広がり汚染地になるのかな?

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病気に侵されていない個体
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正常なサツマイモ
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カビの感染は広範囲になりつつ・・('09.10.29)
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腐敗も後半、中身が液状になり空洞出来る
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見るからにカビの繁茂?
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土は密着して取れず、代わりに表皮がむくれる
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感染イモを包丁で横断
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中心部は未だ堅く
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マクロ撮影
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切断面のスーパーマクロ撮影
サツマイモの連作障害に占める主な土壌伝染病の種類
紫紋羽病、黒あざ病、かいよう病、つる割病、軟腐病、乾腐病、根腐病などがある。
紫紋羽病=茎が褐色に枯れ、根やイモは褐色〜黒紫色に腐敗して悪臭を漂わす。原因は紫色のカビを生じ全てを腐らせる
除去殺菌対策ほ困難だが、一度水田にするとか、土壌消毒するとか、野菜作物(大豆・トウモロコシ・玉葱・落花生・ニンジン等)と2〜3年交互に輪作をするetc.があるらしい。
要はカビは地中深くまで浸透しているから土壌の入替も難しいく、根絶の困難なカビとか?

2009(H21).10.29に加西農業改良普及センター:高橋寛之氏の現地指導を受ける。有り難う御座いました!
これからも指導助言を受けながら根気強くカビと戦っていかないと・・との思いです。

後日に持ち帰って頂いた紫紋羽病に感染サツマイモからの紫紋羽病菌を送付願い本当に有り難う御座いました!

紫紋羽病菌1
紫紋羽病菌(兵庫県加西農業改良普及センター提供)
紫紋羽病菌2
顕微鏡写真(兵庫県加西農業改良普及センター提供)
 

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