ゆり科 カタクリ属 約15種類が北半球に分布し、日本には1種類のみ分布する。 少し寒いところのもので、北海道や本州北部に多い多年草。近畿・中国・四国では高い山に群生する。 地下深くにユリのような円柱形の鱗茎がある 早春に細く柔らかい花茎を出す。 春雨に見舞われたら花は蕾のように閉じ、おしべ・めしべを守る。 |
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花はがくと花びらは同じ形で6枚で紅紫色、長さ5〜6cmで反り返る。雄しべは6本で長さが揃わない、雌しべ1本である。子房は3室。 葉は長だ円形で。葉身の長さ6〜12cm、無毛で紫と白の斑紋がある。 球根から取った粉を片栗粉といって良質のデンプンで菓子、餅、片栗湯として食用されている。 市販されている片栗粉はジャガイモから作られたデンプンが殆どである。 |
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![]() 紅紫色の可憐なカタクリの花 |
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![]() 清住群生地での蕾3輪(4/6撮す) |
![]() 楕円形の葉は淡い緑色で、紫色の まだらの斑紋を見ることが出来る。 咲き競うカタクリの花 |
![]() くっきりと浮かび上がる内側の模様 |
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![]() 春雨に見舞われたら花は蕾のよう に閉じ、おしべ・めしべを守る |
![]() 見事に開花したカタクリの花 |
![]() 花一輪、アップ |
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![]() ゼンマイと共生('07.4.18) |
![]() クリックで拡大 |
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ハンゲショウ(半夏生or半化粧) 別名:カタシログサ(片白草) | ||
ハンゲショウ(半夏生、半化粧、学名 Saururus chinensis)別名をカタシログサ(片白草)とも云う。ドクダミ科の多年性落葉草本植物。 日本の本州以南、朝鮮半島、中国、フィリピンなど東アジアの亜熱帯性湿地に分布し、日の当たる湿地などにて太い地下茎で分布を広げて群生する。 日本では、生育に適した土地が減少していることから自生株は近年減少傾向にあり、地域によっては絶滅が懸念されている 高さ50〜100cmほどに成長し、葉は互生、長さ5〜15cmほど、卵形で、基部がハート形の細長い形状である。 |
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夏至を過ぎた頃に長さ10〜15cmほどの穂状花序を葉の付けねにつける。また、花のすぐ下に位置する葉の表面が白く変化し花弁の役目を果たすのが本種の特徴である。 (この葉の白化は、注意深く見ると表側だけで、葉の裏側は淡い緑色をしているので、表側だけ化粧して、あとの半分、裏側は化粧していないと見て半化粧の名が付いたのではと考えることも出来る) 部分的に白化を起こす葉は、決まって花序に向かい合った葉。白化した葉は、花が終わると次第に緑に戻るが、完全な緑色にはならない。これは開花期に見られる現象で、受粉目的に昆虫を誘うためらしい? 開花期にはドクダミに似た独特の匂いを出す。 |
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![]() 開花終えた下の葉は正常に戻り緑色に |
![]() 花序が出来て開花するまでの状態が良く分かる |
![]() 花序の開花アップ('09.6.20) |
![]() 花序のスーパーマクロ撮影 |
![]() 花序と白化の様子を頭上から見る('09.6.20) |
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![]() 新芽が形成され新葉が出来る 開花中は葉の白化と独特の匂いを出すのは昆虫や虫たちを呼び集めるためかも知れない? |
![]() 葉の状態写真('09.6.20) 表側が白化した葉の裏面は少し黄緑色を帯びるが白化はしない。開花が終わると元の緑色に変わる 写真クリックで拡大して見て下さい |
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![]() 開花を終えた葉と花穂(長さ10cm前後)をアップ |
![]() 今年も順調に開花?('10.6.22) |
![]() 群生して白化始めるハンゲショウ |
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サフィニア | ||
サフィニア (Surfinia) は、ナス科ペチュニア属の植物。不稔性が高く、草姿が乱れず花期が長いのが特徴。開花時期は4月から10月、大きいものは10cm程度、小さいものは3cm程度と大小さまざまな花を咲かせる。 原産地はブラジルのパンパ。栄養系繁殖であるため、種子が少ない事もあって花数が多い特徴がある。 枝がしなやかで伸びやすいため容易に樹勢の調整が可能で、摘心や切戻しを行うことにより枝数を増やしていき、蕾を増加させてゆく、というのが育成の基本体系である。大輪、中輪、小輪、花色、使用用途に合わせた性質に改良された品種も多く種類も富んでいる。 |
![]() 新芽を次々と出し、形を整えていく('09.6.20) |
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![]() 次々と新芽を出し成長、花芽も次から次へと付けて長期間咲かせる |
![]() 花色の色々 |
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ナス科ペチュニア属に属する草本の総称、その他のペチュニアはこちらへ! | ||
ニチニチソウ(日々草) | ||
ニチニチソウはキョウチクトウ科の一年草。また抗がん剤の原料ともされる。 マダガスカル原産で熱帯各地に野生化する。初夏から晩秋まで次々に新しい花が咲くので「日々草」という(一つの花は2〜3日開花している)。葉は長楕円形で対生する。 本来は宿根草ですが、寒さに弱いので春まき1年草として扱われる。 草丈:25〜30cm程度、花径は3〜5cm。花弁は5裂し、色は白、白に赤目、桃、濃桃、ピンク、赤、赤紫などがあり中心だけ色が違うものもある。 ニチニチソウには「ビンカアルカロイド」と総称される10種以上のアルカロイドが含まれる。そのうちのビンクリスチンとビンブラスチンには細胞分裂阻害作用(チューブリン脱重合による)があり抗がん剤として用いられるが、脱毛などの副作用・毒性があるので素人の利用は危険。たんに食すると嘔吐や下痢程度では済まないことになる。 |
![]() 夏の暑さに負けず、咲き続けるので、夏花壇やプランターによく植栽される。一昔前と違って、品種改良が進んで花色も多くなり、華やかな色彩の品種が出回るようになって、一段と魅力のある草花になった。 |
![]() 日々草の枝の先端('09.6.26) |
![]() 可憐な花 |
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![]() 開花房を頭上から撮す('09.6.26) |
![]() マクロ撮影 |
![]() 開花前の蕾を頭上から |
![]() 花芽を付ける枝の先端('09.6.26) |
![]() 種々の日々草 |
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