ウラシマソウ

さといも科

林のしたに生える多年草
地下茎は球形で、白いひげ根を伸ばし、サトイモのような子芋がつく。
湿った山林や竹藪に生息する多年草

有毒植物

葉は1枚で高さ30cm〜50cmとなり、葉柄は丸く多肉質で斑点があり、10枚前後の小葉は手のようにつき、表面は緑色で光沢がある。





下図左
3月下旬より芽を出し、20cm迄成長した個体。背景をカット加工する

下図中央
庭の紫陽花と共生して成長しつつある個体。
穂の長さは38cmと伸びた雄花。
(4/23撮影)

ウラシマソウ
ウラシマソウ

花茎は葉柄と並んで立ち、ほうは筒形で花を包み、上部は上唇のようになって曲がり、白い地に黒紫色の点がある。
雄株と雌株は別
雄株;穂の下部に花をまばらにつける。
雌株;同じ箇所に緑色の子房のある花を蜜につける。
穂の先は長く伸びているから「浦島太郎が持っていた魚を釣る竿に見立ててウラシマソウと名付けられた。
6月上旬に地上部の茎・葉は枯れて、来年の3月頃までは地下茎のみとなる。
成長した個体

下図右
紫陽花の中で、スクスク成長しつつあるウラシマソウ
(4/23撮影)

穂のみ加工

紫陽花の中で穂を伸ばす

自宅庭のウラシマソウ

ウラシマソウ4
鉢の中で新芽を吹き成長してくる('08.4.18)

写真右:その後成長を続け、穂先もドンドン伸びて行く
ニオイスミレ(匂い菫)と共存して成長する('08.4.24)
ウラシマソウ22 ウラシマソウ23
今年も分けつして多数の芽を伸ばす
('08.4.26)
ウラシマソウ24
少しアップ撮影
ウラシマソウ25
マクロ撮影('08.4.26)
ウラシマソウの成長過程

新芽を出す
4/3. 6:30 新芽伸ばす
軸丈8cm、葉が開きかける

葉が開く
4/4. 6:30 葉が開き始める。
軸丈9cm、葉の長さ6.5cm、葉の幅1.9cmと成長する。

鮮やかな緑色で、柔らかく光沢のある葉

葉のアップ
4/4. 6:30 葉の部分アップ
穂は未だ出ていない

幼芽2本
4/5. 6:10 幼芽2本出現
軸11.0cm、葉の長さ7.0cm、葉の幅2.0cm、幹の太さ0.7cmと成長する。

3本のウラシマソウ
4/5. 6:10 幼芽2本出現
;幹の太さ0.3cm、高さ2.0cm
色は親株と同じ灰茶色
;幹の太さ0.2cm、高さ1.0cm
薄い皮を付けた緑色
幼葉が見える

幼芽伸長
4/6. 6:10
右の幼芽;幹の太さ0.2cm、高さ1.2cm
薄い皮を付けた緑色
幼葉が少し伸びる

親子・3個体

子・2個体アップ
4/8. 8:00 親子3個体の揃い踏み?
親株の穂は未だ現れず!
1子、2子共に成長し幼芽を伸ばし、幼葉を持ち上げてくる。

親株の軸丈13cm、軸の太さ7〜4mm、葉の長さ9.2cm、葉の幅2.3cm

2子・アップ2子の成長
1子の軸丈2cm、軸の太さ2mm、葉の長さ1.7cm、葉の幅3mm
2子の軸丈2.5cm、軸の太さ4mm、葉は?

1子・アップ
1子の成長 幼葉を広げ始める

2子の葉も開く
4/9. 8:20撮影
2子の葉開く。軸丈4cm、軸の太さ4mm、葉の長さ 2.7cm、葉の幅6mmと成長して、1子を抜き大きく育つ。
1子の軸丈3.2cm、軸の太さ2mm、葉の長さ1.7cm、葉の幅3mmと前日と殆ど変わらず。

親株を上から撮る
4/9. 8:20 上からの撮影
左下に2子、右下に1子を視る

雨上がりの撮影のため葉に雨滴を見る

親株の葉
4/10. 8:10撮影
親株の葉・9枚
軸丈14.5cm、軸の太さ7mm、葉の長さ 10cm、葉の幅2.8mm

2子の葉
親株の下の子株2本
2子の葉・5枚
軸丈5cm、軸の太さ4mm、葉の長さ 2.9cm、葉の幅8mm

1子の葉
1子の葉・3枚
軸丈3.6cm、軸の太さ2mm、葉の長さ 1.9cm、葉の幅1.1cm

親株と子株3本
定植以来の株増え(子株3本)4/17. 8:00撮る)

今年(2002年)は子株3本も増やしたため、ウラシマソウの特徴である長い穂を見ることが出来なかった。

4/24現在の生育度
親木軸丈17.5cm、軸の太さ7mm、葉の数9枚、葉の長さ11.3cm、葉の幅3.2cm
1子軸丈10.5cm、軸の太さ4mm、葉の数5枚、葉の長さ4.8cm、葉の幅1.6cm
2子軸丈7.5cm、軸の太さ2mm、葉の数3枚、葉の長さ3.6cm、葉の幅1.4cm
3子軸丈6.8cm、軸の太さ1.8mm、葉の数4枚、葉の長さ3.3cm、葉の幅1.2cm

    こちらにも、詳細写真あり

成熟した花袋
成熟しきったウラシマソウ
浦島太郎が釣り糸を垂らしたいるかのようなユニークな植物

ハナイカダ(花筏)
ハナイカダ(花筏)
学名:Helwingia japonica
ハナイカダ科(以前はミズキ科)落葉低木
北海道南部以南の森林に自生
葉の上に花が咲く特徴、雌雄異株
開花期は4〜5月、花は淡緑色で、子房下位、花弁は3-4枚。春に葉の中央に1-2個(雌花)または数個(雄花)の花が咲く
果実は黒い液果で種子を2-4個含む。この液果は甘味があり食べられる。進化的には葉腋から出た花序の軸が葉の主脈と癒合したと考えられる。
葉を筏(いかだ)に見立て、その上に乗る花や実を筏の上に乗る人に見立てたもので、花や実を付けている姿を見れば、忘れがたい植物の1つである。
果実は1cmくらいのいびつな球形で、初め緑色(6〜7月)ですが、やがて黒く熟し(8〜9月)、小鳥が好んで食べる。
亜種の中国ハナイカダ
中国ハナイカダ(亜種)は1本の植物で花柄が葉の主脈の合着していたり、合着せずに葉腋から出ていたりする
その他に、モチノキ目亜種として南西諸島にリュウキュウハナイカ、台湾にタイワンハナイカダ
高さ1.5mほどの株立ち状の潅木。5月頃葉の上に花が咲き、7月下旬にはまだ緑の果実が残っている。
葉は楕円形ないし倒卵形で4〜13cm、1〜4cmの葉柄があって互生する。葉の縁には低い鋸歯があって先端は芒状に長くとがる。側脈は4〜6対で裏面に隆起する。
葉の表面の主脈の中央に淡緑色の 4 弁の花をつけます。果実は球形で黒く熟します(7月)
新芽は大変 柔らかく、場所によってはママコナ、ママッコ、ヨメナなどといって山菜として人間が食べます。
花筏1
花筏の茂み('08.4.28)
花筏2
葉の真ん中に花が咲く(4〜5月)のは葉腋から出た花柄が葉の主脈と合着しているからです。
花筏3
葉柄から花までの葉脈は太く花柄が合着
掲載のWide写真はDIGITAL Full Hi-Vision Cameraで撮影
花筏4
雌株に雌花開花アップ('08.4.30)
花筏/雌花
雌花開花
花筏5-2
雄花の開花
花筏/雄花
雄花開花('08.4.30)
花筏5
雄花開花アップ('07.5.1)
花筏6
各葉に雄花咲く(雄株)
花筏/実
葉柄から花までの葉脈が特に太い
受精して出来た浅い緑色の7mmの実('07.6.20)
花筏7
このように可愛い実を着ける(雌株)
花筏/実
緑の約8mmの果実('07.7.15)
花筏/熟した実
熟し黒ずんだ果実('07.9.20)

フランネルソウ(別名:スイセンノウ)
スイセンノウ
ナデシコ科 シレネ属
学名 Lychnis coronaria
和名 スイセンノウ、フランネルソウ、一人娘
別名 フランネルソウ
英名 Mullein Pink,Rose Campion
耐寒性多年草 花期:6〜7月
原産地 ヨーロッパ南部
ふわふわの美しいシルバーリーフの上に、鮮やかな花を咲かせる
フランネルソウ個体鉢植えフランネルソウ 全体が柔らかい白毛で覆われているので、これがフランネルの風合いに似ていいることから、別名ではフランネルソウと云う。
花弁は、明るい紫紅色でビロード光沢があり、花と茎葉とのコントラスト美しい。
花径は1cm前後の可愛い花が乱舞する
花色は他に白、濃紫色や桃色etc.の品種もある。乾燥に強いので、ロックガーデンなどの乾燥する場所の植栽に適する。
フランネルソウ上部
花・つぼみアップ('08.5.30)
フランネルソウ下部
根本アップ('08.5.30)
フランネルソウ蕾
開花前の蕾
フランネルソウ/一輪アップ 雄しべ・雌しべが成長中
 横からとらえると雄しべ・雌しべが尖っている
そろそろ受粉の時期を迎える花花茎は大きく約4cmある
('08.6.4)
雄しべ・雌しべが完熟
雄しべ・雌しべが開き、受粉が始まる花をアップ
('08.6.4)
種々のフランネルソウ テレマクロ撮影
観賞用に改良され花色は多種多様
白花フランネルソウ

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