モウセンゴケ科 ディオネア属 (モウセンゴケ属)
北アメリカの南北カロライナ・フロリダの湿地に生える食中植物。別名;ハエジゴク
ギリシャ神話のビーナスのギリシャ名Dionaiaに由来する。
葉は地ぎわから生じ、開いた貝殻のような形をしており、中肋で左右が折り畳まれるようになっている。大きさは3cm位で、葉の縁には鋭い鋸歯があり、捕らえた虫を逃がさないようになっている。
捕虫葉内側の外周付近に蜜を分泌している部分があり、その蜜で虫を誘う。虫は蜜の在処を探しながら、この棘に囲まれた捕虫葉の中を移動する。
捕虫葉内側の中央部分に感覚毛と呼ばれる小さな毛に虫が触れると、2回目の接触で約0.3秒の速さで閉じる。ハエのような素早い虫でも逃げられない。
捕獲後30分、やがて消化酵素を含んだ酸性の液を分泌させて虫を消化し、分解し、溶けだした養分を腺から吸収する。
7〜10日で消化活動は終わり、再び捕虫葉が開き、虫を待つ状態になる。