平成19年度 自作圃場でのキヌヒカリ開花記録
     
早生キヌヒカリの開花状態を記録写真に!
     
圃場 : 加東市吉井25-1   2007(H19).8.13.  9:00 〜10:20起
     
風穏やか快晴 60% 32℃(当日はhig36℃.low26℃)  今季は8/10〜19猛暑日の連続
開花開始
9時過ぎから籾が縦裂始める
雄しべが花粉袋開く
雄しべが揃って顔を出してくる
雄しべ・花粉出す
雄しべが伸び、花粉をばらまく
雄しべ/伸長中
雄しべは花粉をバラ撒きながら伸びる

雄しべの伸長が止まり、花粉も減少
籾閉じかける
籾が閉じ始める
雄しべを残して籾閉じ始める
雄しべを残し、籾はドンドン閉じる
籾・完全に閉じる
約1時間余りで受粉を終え籾は完全に閉じる
開花不順籾
別穂の不完全な受粉籾2個
写真のように雄しべを出したまま籾は閉鎖
明日にでも再開花?
イネの花
※学習カラー百科・生物の世界
(学研出版)より

曇り日であれば午後の開花も・・?
開花に要する時間は、天候・外気温・湿
度等の自然環境や品種、圃場、施肥、穂
などの条件
により、かなり異なるようである
稲花は穂が出て直ぐに咲き始めるものも
あれば、数日経ってから咲くなど種々。
穂の先が出始めてから穂が完全に出るま
でには1〜3日かかり、その間に穂の先端
から順次開花する。
1本の穂で稲花の開花は先端から順番に
約2〜3日要するものもある。
穂が出るタイミングもそれぞれ差があり、
稲花は1週間以上に渡って見られそう?
籾が閉じた後(受粉後)は、胚嚢細胞の中
で約6〜22時間に数回の減数分裂を繰
り返し「重複受精」が完了して、
成長を続け成熟期へと進む。

おしべ&雌しべの拡大図
籾内の拡大模式図
稲の花には花びらがなく、花の外側を包む2枚の“えい”があり、その中に1本の雌しべと6本の雄しべがある。
稲の花は、午前中の1時間ぐらいしか開花せず、 この間に雌しべは花粉を受け取って種を作る準備を終える。

こうして“えい”の外に延び出た雄しべを残したまま“えい”が閉じて数回の減数分裂を繰り返し米(種子=玄米)が作らる。
長雨が続いて花が咲かないときは、雄しべが“えい”の中に残ったまま結実(種子)。
このような時には、米粒(種子)の半分に汚れのある着色粒ができる 原因となる

ところが、花の咲くときに雨が長く降り続くと、花が咲かないまま稲が実ってしまうことがある。 花が咲かなくても稲が実るのは何故だろうか?。
それは、稲が自家受粉するからです。
花が開くころには、雄しべは急に伸びて花粉袋が開き、 雌しべの上に花粉が降りかかって受粉する。
つまり、花が開くころには、既に雌しべの先に花粉がついている訳です。
受精模式図
籾内の各部位ぬ説明模式図
※理科実験図解大辞典・生物実験編(全国教育図書KK)より
イネの花は雄しべと雌しべを緑色の「えい」が包んでいます。
「えい」が2つに割れて中から6本の雄しべが飛び出し雄しべ(花粉袋がはじけ)の頭から花粉が雌しべの柱頭に付き受粉完了です。
雌しべに付いた花粉は花粉管という細い管をのばし、雌しべの下にある胚のうにとどく。
そこで、将来、根と芽のもとになる‘(はい)という細胞と、葉が3枚ほどに育つまでの養分になる‘胚乳(はいにゅう)という細胞のそれぞれと結びつく。これを受精(じゅせい)という。

受粉・受精してから約30日かけて、えい(籾)の中に硬い実ができあがる。この実が米(玄米)である。
実(米)の成熟期は40〜50日で、籾は黄色なり中の実も透明度を増していく=この時期が刈り取り適期である。
我々が食している玄米は胚乳(養分の貯蔵部分)である。
稲はイネ科・イネ属の一年生植物。
学名はOryza sativa
(アジアイネ・サティバ)
被子植物単子葉類。風媒花に属し、開花時間が午前中から昼ごろまでの2〜3時間と短く、ほとんどが自家受粉。花は、頴花
(えいか)と呼ばれ、開花前後の外観は緑色をした籾(もみ)そのものである。

開花2010-1
快晴の真夏日・キヌヒカリの開花
開花始めて3日後かな?

開花2010-2
雄しべの活動状態が良く分かる
2010年の記録写真
開花2010-3
一昨日に開花を終え、籾は完全に閉じ自家受粉進行中の稲穂
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