![]() 9時過ぎから籾が縦裂始める |
![]() 雄しべが揃って顔を出してくる |
![]() 雄しべが伸び、花粉をばらまく |
![]() 雄しべは花粉をバラ撒きながら伸びる |
![]() 雄しべの伸長が止まり、花粉も減少 |
![]() 籾が閉じ始める |
![]() 雄しべを残し、籾はドンドン閉じる |
![]() 約1時間余りで受粉を終え籾は完全に閉じる |
![]() 別穂の不完全な受粉籾2個 写真のように雄しべを出したまま籾は閉鎖 明日にでも再開花? |
![]() ※学習カラー百科・生物の世界 (学研出版)より |
![]() 曇り日であれば午後の開花も・・? |
開花に要する時間は、天候・外気温・湿 度等の自然環境や品種、圃場、施肥、穂 などの条件により、かなり異なるようである 稲花は穂が出て直ぐに咲き始めるものも あれば、数日経ってから咲くなど種々。 穂の先が出始めてから穂が完全に出るま でには1〜3日かかり、その間に穂の先端 から順次開花する。 1本の穂で稲花の開花は先端から順番に 約2〜3日要するものもある。 穂が出るタイミングもそれぞれ差があり、 稲花は1週間以上に渡って見られそう? 籾が閉じた後(受粉後)は、胚嚢細胞の中 で約6〜22時間に数回の減数分裂を繰 り返し「重複受精」が完了して、 成長を続け成熟期へと進む。 |
![]() 籾内の拡大模式図 稲の花には花びらがなく、花の外側を包む2枚の“えい”があり、その中に1本の雌しべと6本の雄しべがある。 |
稲の花は、午前中の1時間ぐらいしか開花せず、 この間に雌しべは花粉を受け取って種を作る準備を終える。 こうして“えい”の外に延び出た雄しべを残したまま“えい”が閉じて数回の減数分裂を繰り返し米(種子=玄米)が作らる。 |
ところが、花の咲くときに雨が長く降り続くと、花が咲かないまま稲が実ってしまうことがある。 花が咲かなくても稲が実るのは何故だろうか?。 それは、稲が自家受粉するからです。 花が開くころには、雄しべは急に伸びて花粉袋が開き、 雌しべの上に花粉が降りかかって受粉する。 つまり、花が開くころには、既に雌しべの先に花粉がついている訳です。 |
![]() 籾内の各部位ぬ説明模式図 ※理科実験図解大辞典・生物実験編(全国教育図書KK)より |
イネの花は雄しべと雌しべを緑色の「えい」が包んでいます。 「えい」が2つに割れて中から6本の雄しべが飛び出し雄しべ(花粉袋がはじけ)の頭から花粉が雌しべの柱頭に付き受粉完了です。 雌しべに付いた花粉は花粉管という細い管をのばし、雌しべの下にある胚のうにとどく。 そこで、将来、根と芽のもとになる‘胚’(はい)という細胞と、葉が3枚ほどに育つまでの養分になる‘胚乳’(はいにゅう)という細胞のそれぞれと結びつく。これを受精(じゅせい)という。 |
受粉・受精してから約30日かけて、えい(籾)の中に硬い実ができあがる。この実が米(玄米)である。 実(米)の成熟期は40〜50日で、籾は黄色なり中の実も透明度を増していく=この時期が刈り取り適期である。 我々が食している玄米は胚乳(養分の貯蔵部分)である。 稲はイネ科・イネ属の一年生植物。 学名はOryza sativa(アジアイネ・サティバ) 被子植物単子葉類。風媒花に属し、開花時間が午前中から昼ごろまでの2〜3時間と短く、ほとんどが自家受粉。花は、頴花(えいか)と呼ばれ、開花前後の外観は緑色をした籾(もみ)そのものである。 |
![]() 雄しべの活動状態が良く分かる 2010年の記録写真 |
![]() 一昨日に開花を終え、籾は完全に閉じ自家受粉進行中の稲穂 |
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