四季の花   NO.1

フキノトウ
ゆり科
  カタクリ属

約15種類が北半球に分布し、日本には1種類のみ分布する。

少し寒いところのもので、北海道や本州北部に多い多年草。近畿・中国・四国では高い山に群生する。

地下深くにユリのような円柱形の鱗茎がありる。

早春に細く柔らかい花茎を出す。(3/20撮影)

フキノトウ・開花始めるフキノトウ

春の訪れを告げるフキノトウ!

フキノトウとは、蕗(ふき)の花芽(はなめ)のこと。
雌雄異種の多年草、雄株は黄色の花を・雌株は白色の花を付ける。また、葉と花は別々の茎に付く。

一般に葉の部分を「フキ」、花の咲く部分を「フキノトウ」と呼んでいる。
夏には大きな葉を付けた「フキ」を食べる。

フキ【蕗・苳・款冬・菜蕗】
ユリ科の多年草。日本各地に自生、食用に栽培。茎は地中にあって甚だ短い。葉柄は長さ30〜70センチメ-トル、上部に大きな腎臓形の葉をつける。早春、葉に先立って、大きな苞ほうに包まれた花茎、「蕗の薹とう」を生じ、多くの細かい白花を開く。雌雄異株。葉柄と花茎とは食用。寒地には巨大なアキタブキが、また園芸品種がいくつかある。

フキの葉
フキの葉

フキノトウの花

早春、3月下旬から4月上旬にかけて
フキノトウから可愛い花を沢山咲かせる。
花芽
フキノトウが芽を出す
昨年の12月が暖冬のため、フキノトウが平年より早く芽を出す
('05.1.15・自宅畑にて)
花芽伸びる
  フキノトウ花芽開く(2/27)
気温も上がり、花芽が開き中から花頭を覗かせる
花頭開き始める
フキノトウ開花始める(3/13)
3月半ばともなれば、それぞれの花芽が開花始める
開花開始
早く芽を切った蕗は開花も早い
1本の根株から5〜6個の芽を出す
フキノトウ群生
フキノトウの群生
多数の蕗の薹が頭を上げ、開花している('05.3.26撮す)
開花
30cmに伸びた個体
花アップ
花柱が伸び白花が咲いた状態
(4/10撮す)
群生をアップ
群生している蕗の薹
茎丈もドンドン伸びて、
30cm以上のものもある
数本の蕗の薹をアップ
数本のフキノトウを上から撮す('05.3.27)
20cmに伸びる

4月のフキ
フキノトウの下から新個体の葉(フキ)が生育してくる('06.4.6)

一面フキ
葉(フキ)繁茂
茎(葉柄)が柔らかく食用に供する('06.4.21)

タンポポ
きく科

カンサイタンポポ、カントウタンポポ、セイヨウタンポポの属に分かれる。

近畿以西ではカンサイタンポポが主である。野原に多く、寒い季節に育成し、3〜4月に開花し、6月には地上部は枯れる。

葉は食用に、根は胃病の薬となる。

(3/25撮影)

ニホンタンポポ
ニホンタンポポ

春を告げる草花! 
日本には20種類以上のタンポポがあり、在来種のニホンタンポポと外来種のセイヨウタンポポがある、
セイヨウタンポポは明治時代にヨーロッパから入り、在来種を凌ぐ勢いで分布。又、冬でも花を付ける。
セイヨウタンポポの見分け方は、花を横から見て総包片(ソウホウヘン)と呼ばれる花の首の部分が下向きに反り返っているのが特徴
日中は開花しているが夕刻には閉じ、翌朝の9時頃より開花する。

カンサイタンポポの群生

在来種ニホンタンポポカンサイタンポポ

左図
群生して咲き誇る畦際のタンポポ

右図
一部アップ撮影
4/17撮影

カンサイタンポポ・アップ

セイヨウタンポポの群生
セイヨウタンポポの群生
セイヨウタンポポがこれほどまで広まった理由は、乾燥に強く、またコンクリートなどによってアルカリ性になった土壌でも十分育つ性質をもつため

セイヨウタンポポ花一輪
セイヨウタンポポ 花一輪アップ

季節外れの開花
季節はずれの開花
初冬の2001年11月15日.14:00撮影、
季節外れの珍しい開花?
(日本たんぽぽ)

種子を付けた綿帽子
花を咲かせた後は、種子をつくる。
初夏になると種子は綿毛を付け風によって飛ばされ遠くに運ばれて子孫を増やす(風媒花)

綿帽子

在来種と外来種の見分け方
セイヨウタンポポとニホンタンポポの見分けは、花を横から見て総包片(ソウホウヘン)と呼ばれる花の首の部分が異なる。
セイヨウタンポポ;総包片が下向きに反り返っている。
ニホンタンポポ;総包片が上向きにがくに密着している。
在来種では白い花をつけるシロバナタンポポがわずかに反り返っているだけで、他のものは反り返ることはない

タンポポの胞子
遅咲きのタンポポも16時ともなれば閉花する。早咲きの花は胞子を付けて、風に飛ばされ新しい地に新しい子孫をつくる(風媒花

胞子飛び去る
綿帽子も後僅か!(5/8. 16:10撮影)
種子は熟すると離れてゆく。種子(褐色)と繊毛(白色)を明確に撮影。何れもニホンタンポポ

綿帽子2個
種子を着けた綿帽子

生育の早いの・遅いの
蕾もあれば、開花盛りもあり、種子を作りつつ有るもの、綿帽子をつくり風により遠くの新天地に繁殖しようとするもの種々あり

胞子の群生
綿胞子の群生
(4/18. 17:00撮影)

1本の株
1本の株に着けた花と胞子(冠毛)

開花と光の強弱開花開閉実験
タンポポが昼間は花を咲かせ、夜は閉じる開閉運動は、光量に合わせ閉花・半開き・開花を繰り返す。
左図のような実験で確認できる。
太陽光を遮断した箱の中では、昼間太陽が射してもタンポポは開花しないが、箱を除くと太陽光を受けてドンドン開花が進行してゆく。
タンポポ開花時期
日本列島の開花時期(平年時)
近畿地方は3月上旬頃開花(weathernews Content Expressより)
しかし、当地方では近年12月中旬でも開花したタンポポを見ることもある。

秋咲きタンポポ
異常気象による秋咲きタンポポ(10月28日)

蝶、戯れる
9月の高温により、秋に咲いた日本タンポポ
蝶が戯れる瞬間('03.10.28撮影)

秋咲きタンポポ2
温かく陽の当たる畦に群生

秋咲きタンポポ3
秋の日差しに育つニホンタンポポ

秋咲きタンポポ4
春咲と同じように胞子を付け、大空へ・・



冠毛を拡大

セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポ('06.4.21)
ニホンタンポポ
ニホンタンポポ('06.4.21)
マクロ撮影の冠毛
マクロ撮影の冠毛('07.4.21)
タンポポ3/6
陽ざしを受けた田の畦で
('08.3.6 夕方)
数ヶ月前に咲いた胞子も見え
タンポポ3/6
開花したニホンタンポポ
二輪仲良く開花
テレマクロ撮影
VideoCameraにてテレマクロ撮影
光琳タンポポ1
コウリンタンポポ('08.6.7)
花茎は長く上部に紅色の花をつける
光琳タンポポ2
花茎・萼etc.に軟らかい針状の刺がある('08.6.7)
光琳タンポポ3
コウリンタンポポ(光琳タンポポ)(紅輪蒲公英)
ヨーロッパ原産の帰化植物
キク科、北海道に自生
光琳タンポポ4
開花状態を横から見る
光琳タンポポ5
満開状態の花を頭上より撮影
('08.6.7)

シロバナタンポポ(白花蒲公英)

キク科タンポポ属の多年生植物。日本在来種本州関東以西、四国、九州に分布し西の方ほど多い
2月〜5月にかけて白いをつける。
頭花(花に見える部分全体)のサイズは
直径約3.5〜4.5cm。
一日の開花時間は陽ざしが射している時間帯、日々開いたり閉じたりを繰り返す(晴天時で9:00頃より16:30頃は開花)。
白く見える部分は舌状花(頭花を作る1つ1つの小さな花)の花冠(「花びら」に見える部分)で、中央の花柱部は黄色である。
舌状花は1つの頭花に約100個ほどで、他種と比べて比較的少ない。ゆえに結実する種子も比較的少ないが、他の日本在来種の主なタンポポとは違い、5倍体で単為生殖(卵子と精子が受精することなく新個体を発生)が可能である。
カンサイタンポポ(セイヨウタンポポ
比べて頭花が小さく、 小花の数が少ない。
総苞外片は反り返らず、角 状突起はほとんどない)とケイリンシロタンポポが交雑して
出来た種である事が確認されている。
他のタンポポより舌状花が少なく白色なので
区別は 容易である。
01
2012.6月の開花状態
02
03
他写真の横から撮影はこちらに1枚 2枚目
1
昨年鉢植えしたシロバナタンポポ開花始める
(2013.3.8)
2
太陽が昇るに従い開花していく
3
4 5 6
頭頂からの撮影
7 8 9
10 11
約3日間開閉を繰り返した花も・・
12
閉じていく
13
曇りetc.では中々開花せず
14
晴れてくると開花始める
15
以下は数日前に閉じた総冠を切断しての観察
16
17消滅前に取り分解
18
19
20
線毛の下方には緑色の未熟な子房(種子)が
確認できる
21
花のつくり・形態を模式化
22 23 24
25
開花状態
(2013.4.1)
26
開花を終え閉じた蕾→後は消滅
27
珍しく冠毛(線毛)をとらえる
28
2013.4.1正午の冠毛
29
2013.4.1午後の完全開花した冠毛
33
一般のタンポポと同じように胞子が風に飛ばされる
(2013.4.2)
34
胞子=線毛+種子をUP撮影
舌状花の中央部は雌蕊が伸び、雄蕊
計5本 合着している。
舌状花の下端には子房があり、その上部
から 白い冠毛が生えている。
この冠毛は後に発達し、風によって種子
を 飛散させ子孫を増やす役割を担う。
シロバナタンポポも綿毛(冠毛)のついた種子
を作るが開かず消滅する。
数十本に1個ぐらいは開花して綿帽子を見せ
風により種子を飛ばす
一軸のシロバナタンポポの開花が終わり、繊毛(冠毛)綿帽子形成→胞子が飛び立つ(風媒花)までを撮影
35 36 37
38 39

綿帽子から 種子は熟すると離れて
種子(褐色)と繊毛or冠毛(白色)に
生長して風により飛ばされ
子孫を増やす
5枚の画像を1枚に合成したものは
こちら

一般に云う花(頭花)は舌状花(頭花を作る1つ1つの小さな花)の花冠(花弁に見える部分)で、中央の花柱部は黄色。
舌状花は1つの頭花に約100個程で、他種と比べて比較的少ない。故に結実する種子も比較的少ないが、
他の日本在来種の主なタンポポとは違い、5倍体で単為生殖(卵子と精子が受精することなく新個体を発生)が可能である。
綿帽子を形成することは少ない。


タンポポ3/6
 早すぎる開花・二輪仲良く(夕刻・日溜まりの畦にて'08.3.6)
たんぽぽ【蒲公英】
キク科タンポポ属の多年草の総称。全世界に広く分布。日本にはカンサイタンポポ・エゾタンポポ・シロバナタンポポ、また帰化植物のセイヨウタンポポなど10種以上あり、普通にはカントウタンポポをいう。根はゴボウ状。葉は土際にロゼットを作り、倒披針形で縁は羽裂。春、花茎を出し、舌状花だけから成る黄色の頭花をつける。痩果は褐色で、冠毛は白色、風によって四散する。若葉は食用、根は生薬の蒲公英ほこうえいで健胃・泌乳剤

ボケ

ばら科

  ボケ属

    一名;からぼけ

 ボケは木瓜(モッカ)から転化したもの
と言われる。
中国原産、落葉低木で高さ2m内外。
幹はなめらかで、とげ状の小枝があり、
葉は倒卵形or楕円状で縁に鋸歯があり、
下面は光沢がある。
短枝はしばしば鋭い針となる。

下図;庭先のボケ花と昨秋の果実4/12撮影)
ボケの花と果実

花は茎の基部に着き、温色の漂う朱紅色で5弁。
一種に、ヒボケ、シロボケ、サラサボケ、
カンボケがある。

果実は非常に酸味に富む。
熟したものは、壮快な香りを有し、ボケ酒
の材料とする。



左図;成熟した果実とボケの花
ボケの花と果実
一昨年の果実が未だ残っている

ボケ全景

若葉と深紅の花

花・葉アップ
若葉と花アップ

蕾膨らむ
蕾膨らむ(自宅畑にて3/25)

蕾アップ
蕾アップ撮影('06.3.25)

赤花開花アップ
赤花開花('06.4.6)

赤花開花
3分咲きの状態('06.4.6)
白花一輪開花
赤花より遅れ、ヤット一輪開花
('06.4.6)
白花、蕾膨らむ
白花、蕾膨らむ('06.4.6)
白花開花
赤花に遅れてヤット開花
('06.4.13)
開花アップ
開花アップ
開花も終わり
最盛期の開花も終わり、何個かの結実を期待
('06.4.28.畑にて)
シロボケ結実
数多く咲いた花のうち数個が結実
未だ小さく長さ2.5cm('06.5.12)
シロボケ結実2
白花は数個結実するも、赤花の結実は本年なし('06.5.12.畑にて)
ボケ赤の実
ボケ赤花の実('06.6.11)
花は無数に開花するが結実は数個
紅色 ピンク色 紅色
種々の花の色

紅色
今年も色鮮やかに開花する(2003.4.16)

ピンク色の花&蕾

白色のボケ

白色のボケ
花満開
順調に育ち、木々に花も沢山着け開花('04.4.3)
蕾&花、アップ
一本の小枝をアップ撮影(4/3.夕刻)
一株の個体
一株に16個の実を着けた個体、6/2昼撮影
果実アップ
果実アップ撮影('04.6.2)
長径5cm、短径3.5cmの姫青リンゴのようで、まだまだ、大きくなるのが楽しみ!
果実アップ2 熟した果実
熟した果実('04.10.23)
果実の内面
果実の断面
果肉はリンゴと同じであり、甘酸っぱい味と芳香を漂わせる。中に多くの小さい種子を持つ。
ボケの白色 ボケの白花アップ
満開の白花
木の丈は1.5m、可憐な真っ白の花を着ける('05.4.16.自宅畑にて)
ボケ19
何度なく開花し結実('07.9.1)
ボケノハナ・蕾
今年も赤花ボケノハナが息吹く
雨上がりの朝('08.3.24)
掲載のWide写真はDIGITAL Full Hi-Vision Cameraで撮影

3/24に蕾だったが、今日は開花していた('08.4.21)
真っ赤な大輪の花

同じ木で異なった箇所を撮す('08.4.21)

ボケ23
大きなボケの実
('09.10.20)
落下した未熟果を縦断して見る

ボケ24
縦断面の拡大

ボケ25
横断面を見ると中に大きな種子をとらえる

非常に肉厚の果肉

 

ボケ26
わずか2個の種子をアップ撮影
(09.10.20)

ボケ27
厳しい冬季が長く続き、すべての開花が遅れる中サンシュウの開花も遅れヤット蕾が膨らむ
('11.3.6)

ボケ28
逆光で蕾アップ
('11.3.6)
 

ぼけ【木瓜】
バラ科の落葉低木。中国原産の観賞植物。高さ1〜2メ-トル。枝にはとげがあり、葉は長楕円形。春、紅色・淡紅色・白色
または絞りなどの五弁花を開き、リンゴに似た硬い果実を結ぶ。

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